カンボジアを訪れて

はじめてのカンボジア

初めに・・・『ぼくは、この旅に、参加できて本当によかったです!』

 ぼくは、今回の旅で、音楽の素晴らしさを伝えれれば・・・と言うよりは、音楽で子供達を励ませられれば、なんて思いで、『サンデースクール』そして『プンチェレ村』の子供達の前で、演奏しました。しかし励まされたのは、ぼくのほうでした。
 
『テゥールスレン』(実際に、罪なき人々が虐殺された鉄格子のベッド、想像を絶する拷問を受けた場所、大量の血痕、言葉にならない恐怖や苦しみ、そして悲しみを痛感させられる写真の数々・・・どうしても、信じれない、いや、信じたくない『現実』を目の前にして、言葉を失ってしまいました。)や『キリング・フィールド』(地面に、浮き出た骨、数えきれないほどの人が、うめられている穴、その人たちが身に付けていたぼろぼろの服・・・悲しみと言うよりは、怒りが込み上げてきました。)そして『戦争博物館/地雷博物館』(実際に、戦争/内戦で、使われた武器や地雷などを、見たり、触ったりしました。現在、カンボジアには600万個の地雷が、いまなお埋まっているそうです。それにも関わらず、年2万個〜3万個しか、除去できていないそうです。そして、一日、平均して、3人が、地雷でけがをするか、亡くなっているそうです。)などを見て、そして、ストリートチルドレンや、決して良いとは言えない生活/衛生環境を目の当たりにしました。
このような事実、そして現実を知ったうえで、あの子供達の屈託の無い笑顔や、きらきら輝いた瞳を見たぼくは、涙がでそうになりました・・・子供達の、心の強さに感動して・・・自分がなさけなくて・・・。

楽しい時は、本当に早く過ぎてしまうもので・・・ぼくは、もう少しあの笑顔に、囲まれていたかった。ある男の子がギターに大変興味を示したので、ぼくは、彼にドレミ・・・を教えました。その時の彼の表情は、真剣そのもの!(あまりにも、真剣なので、ぼくも、熱が入っちゃって・・・もっと長い間、教えたかった・・・彼の将来が楽しみです!)

とにかく、あの子供達の笑顔には、言葉では言い表せない、不思議なパワーを、感じました。なんて言うか・・・正直な笑顔なんです!つくってないんですよ!心から、スマイルしてましたね。ぼくの、今まで生きてきた16年間のなかで見た最高の『スマイル』でした。プンチェレの子供達、「オークン(ありがとう)!」

しかし、そんな素敵な笑顔の裏には、悲しい現実があるわけなんですよね。
世界を見渡したって、戦争や内戦は、絶える事無く続いているわけで....。
いろんなところで世界平和が叫ばれているわけですが・・・経済的に力のある、アメリカだの、今、経済的に急成長している、中国だの、その辺の主要な国たちも、軍需産業でなりたってるわけで、武器が減る事はないんですよね。地雷だって、世界のどっかで1個除去されるたびに、どっかで20個うめられているそうです。

人間は、戦争で残るものは、悲しみとか、苦しみばかっりだって知ってるのに、結局、被害を受けるのは、一般市民だって知ってるのに、決してやめようとしないわけですよね。もちろん、その裏には、ものすごい複雑な、何かがあるわけなんでしょうが・・・
それにしても、人間って、ほんと馬鹿な生き物ですね。

今回の、旅で、少しながらも、世界の現実を自分の肌で感じて、すばらしい子供達の生き様を見れて、自分の生き方を見つめ直したくなりました。つまらない事に、右往左往して、充分なはずなのに、新しい物、新しい物って、本筋から外れてって、どんどん視野が狭くなっていって、目先ばっかりみつめて・・・。
これからはもっと広い視野でものごとを見つめて、どんな事にも謙虚な態度で、向かい合わなくていけません。そして、ギタリストを目指すものとして、音楽と言う、『すばらしい魔法』の力を、借りて、人々の心に、『幸せ』を、届けられるよう、がんばっていきたいと思います。

この旅で、お世話になった、すべての人へ、心より感謝いたします。
本当に、ありがとうございました。

二宮 楽